気をつけるべき美容室の確定申告の為に、営業内容のチェックは、どうすれば良いかを、税務監査を受けた経験内容をお伝えします。その2
税理士さんへ帳簿を持って行くまでの、手順を説明します。
税理士さんは、私たちが持って行った、帳簿をもとに計算したり、アドバイスをしてくれる存在です。帳簿内容の責任は、こちらにあります。これを忘れないようにしましょう。
チェックしましょう。
1 売上のデーターの記録入力は、正確ですか
2 水道光熱費、電話、の記入もれは、ありませんか。領収書など、紛失していたら、電話で確認できます。経費ですので、しっかり記録しておきましょう。
3 請求書でどれが、パーマ剤かカラー剤かを、PとかCとかマークを決めてチェックしておきます。自分の為でもあるし、監査員さんがわかりやすいようにするためです。
4 パーマのメニュー内容によるその年のパーマ剤の平均使用料を考えて、パーマ売上全体での使用料を出します。そして、忘れない為に帳簿と一緒に保存しておきます。
前年繰越のパーマ剤+本年度仕入れパーマ剤ー棚卸で残っているパーマ剤を計算して間違いがないか、チェックしましょう。間違っていたら、原因を考えます。
5 ヘアカラー剤もパーマ剤同様に計算して、棚卸とチェックします。
6 スプレーなど、営業で使用した本数と売った本数に、矛盾がないか、、チェックします。
7 各社の請求書と伝票を照らし合わせます。伝票が足りなかったら無くしているので、請求書の金額を帳簿に記録入力しておきます。会計ソフトの仕入れ買掛金と請求書とぴったり合うようにしましょう。
美容師は、意外と伝票見ません。又請求書と照らし合わせもしません。
このときディーラーの間違いを発見することもありますよ。その時は、ディーラーに直してもらいましょう。
8 自分が使った店の商品、シャンプーヘアカラー剤や、パーマ剤等は、自家消費として記録しましょう。(税務署員さんからの指導)
9 生活費、や経費で落ちるものの、記録もれがないかチェックしましょう。
10 銀行の営業用貯金通帳の出し入れの記入漏れがないか、ローンがあればローンの記入もれがないかチェックします。
11 棚卸表を作成します。
棚卸表に矛盾がないかチェックします。今年度仕入れてない商品と前年度繰り越し商品とに無い商品がありませんか?
又、細かに分類できるソフトやレジを使用していたら、繰越に記録されている商品で、販売できる商品(例えばヘアスプレー)が記録上残っているはずの品が実際は無かったら、自家消費にしましょう。
以上私が、申告時期にしている内容です。4&5はかなり面倒な作業です。
しかし、この作業は、自己防衛になります。
平均使用量がわかっていないと、メーカー標準で計算されます。ロング、セミロング、ロングロング皆ショートで計算されます。
これらの作業は、自店の営業内容の再確認ができるので、キャンペーンをいつ打つか、内容は何にするかを、考える資料になります。
最後に、昭和55年の監査後、56年の申告の時に、売上を水増しして計上せよ。と税務署から、税理士経由で、言ってきたのです。
冗談じゃない。税務署員さんの調べた内容は、しっかり、計算して、間違いありません。と言ってお断りしました。
関連記事 その1
0 件のコメント:
コメントを投稿